本格
麻耶雄嵩 光文社 ; ISBN:4334075649 ; (2004/05/20)本格の筋立てもさることながら、特異な名探偵論が際立っている。「禁区」の幽霊の扱い方が個人的に好みかな。
村崎友 角川書店 ; ISBN:4048735403 ; (2004/05)三つの視点を繋げる構成は、上滑りしていてそれほど惹かれなかったけど、このトリックには素直に驚いた。
加納朋子 東京創元社 ; ISBN:4488012981 ; (2004/05/31)この人の謎解きは、本当に優しい。手掛かりが、登場人物のそれぞれの人柄なかに添えられている。とくに、バック・スペースのアクロバティックな論理展開がそれほど奇抜に思えないのは、この作者らしく…
坂木司 東京創元社 ; ISBN:4488012965 ; (2004/03/23)基本的に登場人物の全てがいい人だと、読後なぜか居心地が悪くなるんだけど、これは主人公二人の甘い部分と周囲の関わり方の距離感が適度で、なかなかよかったです。
谺健二 光文社 ; ISBN:4334736629 ; (2004/04/14)この歪み方が好き。偏愛というべきか。文庫初所収の「5匹の猫」の二転三転の仕方が特に。
柄刀一 光文社 ; ISBN:4334075630 ; (2004/05/20)社会派と本格が綺麗にリンクされた小説。うつくしい。
氷川透 徳間書店 ; ISBN:4198506361 ; (2004/05/18)
貫井徳郎 幻冬舎 ; ISBN:4344004906 ; (2004/03)
鯨統一郎 中央公論新社 ; ISBN:4125008450 ; (2004/04/25)
西澤保彦 講談社 ; ISBN:4062705710 ; (2004/04/28)
伯方雪日 東京創元社 ; ISBN:4488017053 ; (2004/05/10)
乾くるみ 原書房 ; ISBN:456203761X ; (2004/03)こっ恥ずかしいし、バカだし、なんともいい感じ。最後の一撃を狙ったにしても、このラブストーリーはちょっと凄いねぇ。正直、騙されました。さすがに二度読みする気はなかったけど、いたるところに伏線が張っ…
貴志祐介 角川書店 ; ISBN:4048735292 ; (2004/04/21)やたらと評判が悪かったんで、おずおずと読み出したんだけど、なんだ面白いじゃん。一つの密室を角度を変えながらこんなに生真面目に謎解きをしている作品はなかなかないよ。作者の密室への素直な憧憬が…
篠田真由美 講談社 ; ISBN:4061823701 ; (2004/05/11)青春小説だね。僕は何冊か読み逃してるけど、シリーズを全部読んでいる人にはかなり感慨深いものがあるのでは。でも読んでない人にも香澄と翳(それにしても凄い名前だねぇ)の熱くてこっ恥ずかしい友情…
高田崇史 講談社 ; ISBN:4062705729 ; (2004/04/28)鬼の巻の続編。前作とは一転して、謎解きよりも活劇中心。謎解きは桃太郎になるんだけど、すこし甘いか。四天王が活躍しなかったのが残念。ストーリーを纏めるためなのはわかるけど、もう少し余裕がほしか…
霞流一 角川書店 ; ISBN:4043729022 ; (2004/03/25)怪作か、快作か。あとがきの出版社まで消してしまったを読んで、怪作に一票を入れたい。列車の事件のせいもあるが、いつにましてスピード感がある。立て続けに事件は起きるが、解決のための伏線も立て続け…
高里椎奈 講談社 ; ISBN:4061823647 ; (2004/03)切れない作家だと、読む度に思ってしまう。心に残る一冊という作品はないんだけど、悪くはない小説を読ませる。基本的に作家を追いかけて本を読む性質なんで、もういいかなと思うまでは読みつづける。高里椎奈…
柄刀一 祥伝社 ; ISBN:4396331444 ; (2004/01)
霞流一 講談社 ; ISBN:4061823574 ; (2004/03)
津原泰水 原書房 ; ISBN:456203758X ; (2004/03)
近藤史恵 文藝春秋 ; ISBN:4163225803 ; (2004/03/24)
谺健ニ 原書房 ; ISBN:4562037326 ; (2004/01)
関田涙 講談社 ; ISBN:4061823582 ; (2004/02)
殊能将之 講談社 ; ISBN:4062739364 ; (2004/01)
黒田研二 講談社 ; ISBN:4061823655 ; (2004/03)
小森健太朗 角川春樹事務所 ; ISBN:4758420319 ; (2004/02)
竹本健治 講談社 ; ISBN:4062705699 ; (2004/01/31)
歌野晶午 原書房 ; ISBN:4562037385 ; (2004/02/06)ワンアイデアの長編本格を久し振りに読んだ。歌野晶午らしい作品。このアイデアを思いついた作者が、どうやってこの作品を作っていったのかがよくわかる。エチオピアといえばマラソンだろう!とか、中盤の…
新庄節美 東京創元社 ; ISBN:4488012949 ; (2004/01)捕り物帳。丁寧な文章でサクサクと読めた。伏線の張りかたに弱い部分があるけど、ミステリとしても十分に楽しめる。トリック重視ではなく、デクスター風の証拠が出る度に推理が二転三転する展開なので、こ…
高田崇史 講談社 ; ISBN:406182340X ; (2003/11)読みやすい!トリックやらロジックを楽しむより、キャラクターの一喜一憂を楽しむ方がいいかも。もちろんミステリの骨格はしっかりしているので十分謎解きを楽しめる。でもね、主人公の文麿と一緒になって驚い…