サイコトパス ★★★☆

山田正紀 光文社 ; ISBN:4334924174 ; (2003/12/15)

匣の中に匣がある。開けると、その中にまた匣がある。ふと周りを見る。
なんだ、ここが匣の中じゃないか。
そんな、読後感でした(^^ゞ。作中作といえば、そうなんだけど、ここまで複雑なのは、ちょっと無い。誰が存在して、誰が存在しないのか?いや、誰の視点で書かれてるのか?誰に向けて書かれてるのか?ある意味、これが本当の犯人当てかもしれない。全体として乱歩の鏡地獄を思い出す。鏡を貼りめぐらした球形の部屋。その中の狂気と恍惚。興味なかったんだけど、あとがきに書いてあった「マルホランド・ドライブ」見てみようかな。