恩田陸 徳間書店 ; ISBN:4198618461 ; (2004/04/21)著者お得意の巻き込まれ型の物語。ホラー色の強い作品ではあるが、あまりに理に勝ちすぎてぞっとする怖さはない。中盤から始まるインスタレーションを巡るパズル的な部分は読んでいてドキドキした。ゴムの…

牧野修 早川書房 ; ISBN:4152085312 ; (2003/11/26)グロテスクが笑いに繋がるところが面白い。例えば「インキュバス言語」の偏執的なポルノ文が創世記に変わる瞬間なんかがそうだ。逆にいうと、笑いがグロテスクなモノに変わることがあるということ。「踊る…

誉田哲也 新潮社 ; ISBN:4104652016 ; (2004/01/16)わかりやすいサイバーネットホラー。というか携帯電話ホラーかな。もう一つの世界をねちっこく描写してくれたら、いい感じのホラーになったかも（スプラッター色を強くじゃなくて、欲望の際限なさをね）。…

中島らも 集英社 ; ISBN:408774678X ; (2003/12)本人による舞台脚本の小説化。芝居が良かったので、結構期待して読んだ。結果、舞台の衝撃が強すぎた(>_

朱川湊人 角川書店 ; ISBN:4043735014 ; (2003/11)ホラーなのにちょっと泣きそうになった。最近なんでも泣くんで、泣くこと自体に特別な意味はないんだけど、表題作のラストで少しきた。人の持つ悪意は理不尽でどうしようもないけど、歩けることができるなら…

保科昌彦 角川書店 ; ISBN:4043728018 ; (2003/11)第10回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。タタリ小説？といえばいいのかな。直球のホラー。とにかく読みやすい。文章も構成も映像的。その分、先が読めちゃうんだけど…。いい意味で２時間ドラマという感じだ…

遠藤徹 角川書店 ; ISBN:4048734997 ; (2003/11)第10回日本ホラー小説大賞受賞作。「ぼっけえ きょうてえ」以来の短編受賞なので、期待して読んだ。…なんというか、実験的な短編集。１編づつ文体も違うし、テイストも違う。風刺なのか、パロディなのか、ナン…