見えないドアと鶴の空 ★★☆

白石一文 光文社 ; ISBN:4334924239 ; (2004/02/19)

初めは、男女の三角関係をこの人らしく独白形式で、エピソードを積み上げていくのかなと思っていたんだけど、100ページを越えたあたりから急展開、そちらに行きますか!まあ「僕のなかの壊れていない部分」でも、宗教的な感じはあったんだけど、こういうかたちで突き詰めてくるとは思わなかった。わからないでもないけど、振り回された感じがあって、素直に入り込めなかった。意味深なタイトルもよくわからない。気持ちいいくらい余剰な描写を削ぎ落とした文章は好みなので、今回は肌に合わなかったというだけかな。