逃避行 ★★★

篠田節子 光文社 ; ISBN:4334924158 ; (2003/12/15)

愛犬が野生に順応していくところが印象的だった。主人公の置いてきぼりにされる不安と、追い込まれながらも負けてられないという悲壮感。削れるものはすべて削り、鬼の領域で生きていく。篠田節子の居場所探しは、ますます壮絶さが増している気がする。女たちのジハードが懐かしいね(^^ゞ。