きみとぼくの壊れた世界 ★★★☆

西尾維新 講談社 ; ISBN:4061823426 ; (2003/11)

二階堂黎人の批判に真っ向から挑んだタイトルでは、と思って読み始めたんですが、意外と直球の本格でした。パズル部分の構成とかが特にね。確かにサブカルのガジェットの多用は今時だし、自分探しの組み立て方もそんな目立った部分は無いんですが、読んでいて楽しかったです。言葉で語り尽くしたくても、なかなかそこまでは届かない。そんなもどかしさが好きですね。あと、挿絵をTAGROが描いているのに少しびっくり。編集者、しっかり押さえているなぁ。