カンバセイション・ピース ★★★

保坂和志 新潮社 ; ISBN:4103982047 ; (2003/07)

初保坂本です(^^ゞ。こんなお話を書く人だったのか、と少し感慨に浸っています。読中感といえばいいのかな、読んでいる最中にいろんなことを考えてしまう。それでいて、引きずり込まれているわけでも、突き放されているわけでもない。ただ、そこにあって、それを感じている自分がいる。エピソードごとに、そんなことを考えてしまうから、さくさくとは読み進めれない。そのたび嬉しいと思うときもあり、イライラするときもあって、読んでいるのか、体験しているのか、どうにも不思議な感じ。曖昧なものを曖昧なままにしておく、悪くないなと思いました。それにしても、表紙が佐内正史の本、増えたなぁ。