銀弾の森-禿鷹Ⅲ ★★★☆

逢坂剛 文藝春秋 ; ISBN:4163224106 ; (2003/11/25)

主人公の内面が描かれない禿鷹シリーズ第3弾。今回も徹底して、主人公、禿富鷹秋が何をしたかったのか、どうしてこの事件を起こしたかったのか、わからない。禿鷹に振り回される登場人物と同じように、煙にまかれながら読み進めた。このあたりのリーダビリティはさすがの一言。さて最後はどうなるか、と思ったんだけど、結局よくわからないまま終わってしまった。ヒントになる部分はあるし、こうだったのかなという推測は出来るけど、最後まで語られないからなぁ(普通に読めばあれしかないとは思うんだけどね…)。続きそうなので次に期待します。