17歳のカルテ ★★★★

監督・ジェームズ・マンゴールド 出演・ウィノナ・ライダー アンジェリーナ・ジョリー

カッコーの巣の上で」を見てないからかもしれないけど、この設定にはハマリました。悪い評判は、たいていカッコーと比較されてのものなんで。とにもかくにも良かったです。ボーダーラインディスオーダー(境界性人格障害)は、本当にわかり難い精神病なんで、まあ、精神病自体が明確なものじゃないんだけど、蓋を開けるとこういうものなんだよと教えられたような気がしました。わかり易くしすぎた所為か、囚われている対象が、普遍的なもの、世間や社会性とかね、に見えがちだったけど、もっと具体的なもの、友だちの何気ない一言や好きな番組のエンディング、薬の色や形…、そんなところから、世界は崩れるし、持ち直す。少し強引な展開もあったけど、それでも楽しめました。あとは、アンジェリーナ・ジョリーですね、やっぱ。この演技、忘れそうにありません。